CEOのコラム

CEOのコラム

千種会グループCEOの岸本敦が、一流の仕事をするために大切な事や心がまえを、随時、時事や想いを交えて書き綴ります。

遊びごころ

column of 13.3.4

皆さんは、エイミー・マリンズという女性をご存知でしょうか?

アメリカの元パラリンピック選手で、義足のランナーとして96年、アトランタ・パラリンピックで女子100Mと走り幅跳びに出場、12年夏、ロンドン・パラリンピックでは米国チームの団長を務めた選手です。

オリンピックの舞台で、彼女は「チーター足」と呼ばれるアスリート用の義足を身につけていました。文字通り、チーターの後ろ足をモデルに陸上短距離走用に開発されたもので、当時としては画期的なものでした。私たちの持つ義足のイメージとかけ離れたその姿に、人々は強くひきつけられたことでしょう。

彼女にとって義足は、自分の一部であるとともに、かけがえのない「個性」でもあります。私たちが洋服を選ぶように、いやそれ以上に、自分自身の「個性」を表現するため、彼女は義足を身につけ「アート」と呼ばれるまでに自分を高めていきます。

そして、エイミーの生きる姿勢やそのスピリットは、やがて、他の誰でもない、この世でたった一つの個性を光り輝かせ、人々に感動をあたえます。

彼女が語った中に、「遊び心も大事」という言葉があります。

これが、彼女のマインドを支え続けたのではないか、私はそう感じます。

彼女はこうも言っています。「ハンデは克服するものではなく、プラスに増幅していくもの」

「障害」とは何かー。

私たちの仕事は、高齢になり、心身や生活に障害を抱えた方々へのケアです。

年齢を重ね、自分一人では出来ないことが増えていくにつれ、私たちは何かを失っていくように感じます。ですが、今ある自分を受け入れ、足りないものを補うのではなく、更に心地よい生活につなげる事が出来たなら、いつでもその人生を愛おしむことが出来るのではないでしょうか。

私たちの仕事は、お一人お一人が、その人生の最期の瞬間まで「生きてよかった」と感じて頂けるようにお手伝いすることです。

私たちの仕事は、まだまだ発展途上です。