column of 13.4.4
「現状に満足すること」私はいつもこれを避けてきました。
本当は、現状に満足することのほうが、自分にとっては楽なのです。それでも、更に高みを目指すために出来ることはないのか、と考え続けることをやめられません。
こう言うと、「"今"に不満を感じるのではなく、現状に感謝することこそが、人として幸せな生き方ではないか」というご指摘をいただきそうですが、少し問題が違うように感じます。私なりの解釈でいうと、これは自分の心を中心において考えた場合のことではないでしょうか。
すなわち、自分が与えられた生活や仕事、食べ物や住居など今あるものに常に感謝の気持ちを持つということですね。この捉え方は、生きていく上でとても大切なことですし、感謝の気持ちは常に正しいチャンスを自分にもたらしてくれます。
これに対して、「現状に満足しない」「常に高みを目指す」ということは、つまり他人に対する自分、社会に対する自分を中心において考えた場合のことだと思っています。
仕事というのは、常に相手があり、それによって社会に貢献する義務があります。
私たちが仕事を通じて提供できる「お客様の満足感」や「社会への貢献」については、決して現状に妥協してはならないと思うのです。
そして、この積み重ねの努力こそが、私にとって「ワンランク上を目指す」ということなのです。
それでも、目指す先は、誰もが快適に自分らしく生きていける場所を創り出していくことであり、そこにブレはありません。
今ある施設は、住む場所の心地よさに何よりもこだわりを持っています。
食事や生活空間に洗練されたものを取り入れ、細部まで清潔にこだわるー。そして、そのような場所が持つパワーを最大限に生かしたいと思っています。まずは、ここがスタートラインです。
この場所に魂を込めていくことが、これからの私たちの仕事です。
いつでも「遊び心」を持ってー。