CEOのコラム

CEOのコラム

千種会グループCEOの岸本敦が、一流の仕事をするために大切な事や心がまえを、随時、時事や想いを交えて書き綴ります。

年頭所感

column of 14.1.5

みなさん、新年明けましておめでとうございます。

昨年12月に、西宮市に介護付有料老人ホーム『Le MONDO』がオープンしました。

Le MONDOは、有料老人ホームという新しい形態へのチャレンジであると同時に、これまで培ってきた施設づくりのエッセンスを全て詰め込んだ施設となりました。

ここに至るまでの過程には、やはり「高齢者施設での生活はこれで良いのか」という絶え間ない問いがありました。この問いの始まりは、「特養」との出会いでした。二十数年前に初めて「特養」という場所に触れた時「"老いる"とは、"我慢すること"なのか」という疑問が湧きました。それは、年を追うごとに次第に膨らみ、「本当に心地よく過ごせる一流の特養を創ろう」という私自身のチャレンジとなりました。今ではそれが施設づくりのブランディングの原動力となっています。

21世紀は「こころの時代」とも言われています。それは、量から質へ、ハードからソフトへ、外から内へ向かうことも意味します。私たちは、インターネットの普及により、情報によって世界とつながるグローバルな時代を生きています。ですが、そのような時代だからこそ、誰もが今、自国の文化や自分のルーツに目を向け、自分自身の内面を磨くことに重要な意味を見出しているのかもしれません。いずれ、その中身によって自らが世の中に対して何が出来るかを問うことが、この時代を生きる私たちにとっての一つの大きなテーマとなるでしょう。企業にあっても、究極の存在意義は「自分たちが何によって社会に貢献できるか」であり、すべての企業のブランディングの根幹には、このテーマがあるといっても過言ではありません。

私たち千種会グループにとっても、これからは、どれだけその中身を磨いていけるかが最も重要です。そして、その源泉は、常に「清潔な場所」であり、「心のこもった挨拶」であり、「人を幸せにする笑顔」にあります。贅沢な場所をつくるだけなら、ハードを整えれば済みます。でも、本当に上質な場所を創るためには、みなさん一人一人の「心磨き」が必要なのです。それが出来て初めて、私たちの施設に訪れる人たちに、本当の「幸せ」を感じていただける場所を創ることができるのです。

2014年、私たちのチャレンジは更に続きます。