「いくつ仕事を持ってるの?」冗談でそう聞かれることもある。
彼女の日常はハードだ。仕事が終わると、週6日サルサを踊りに行く。
年に数回、アルパというハープの演奏をライブで行う。
サルサとアルパ。いずれも、最初は趣味と興味で始めた。
でも、気が付くと、とても趣味の粋とは言えない境地を目指している。
きっと根が真面目で、純粋なのだ。
サルサは、たった2年でよくぞここまでと思えるほどのクオリティだ。
ちょっとやそっとの努力では、とてもあそこまでにはなれない。
集中力、忍耐力、強さ、どれだけのものが要求されるだろう。
いつも体のどこかに青あざをつくっている。
彼女を見ていると、生きるエネルギーと人生を最大限に楽しもうとする
エネルギーに満ち溢れている。それは、周りにも活力を与える。
すべてに対してあふれるほどの情熱でぶつかっていく。
そして、それは仕事も例外ではない。最近、カメラも始めた。
千種会でのイベントや日常のひとコマひとコマを、
丁寧にファインダーにおさめていく。ファインダー越しに見る彼女の世界が、あたたかい温もりとともに色褪せない想い出として残されていく。
彼女は言った。「ワークライフバランスは、一生の中で調整していけばいいと思うんです。何も一日の時間の中でなくっても。」時には眠らずに仕事をすることもある。
そんな彼女は今日もまた、高いヒールで風をきって、颯爽と歩いていく。