CEOのコラム

CEOのコラム

千種会グループCEOの岸本敦が、一流の仕事をするために大切な事や心がまえを、随時、時事や想いを交えて書き綴ります。

経済のおはなし(1)

column of 13.6.4

介護業界で仕事していると、国内外の経済状況をダイレクトに感じにくくなってきます。それでも、アベノミクスや日経平均株価など、メディアで飛び交う話題をみなさんも耳にされていることでしょう。

今の政権に交代する以前は、日経平均株価(代表50銘柄の平均)は、8,000円代まで下落していました。バブル期の最高値が38,915円代だったことを考えれば、おおかた5分の1になったということです。

これが、わずか半年で14,000円代まで回復しました。一時的に15,000円代に乗ったかと思えば、先日急落して市場がどよめきました。しかしこれは、一気に株価が上昇したので、行き過ぎに歯止めをかける必要な「一休み」だと判断されています。

日経平均株価が上がるということは、企業の業績が上向いてきたこと、冷え切っていた市場が、政策による経済効果を期待して活発に動き出したことがわかります。みんなが日本経済の回復に期待を示しているということでしょう。

私たちは、市場にダイレクトに影響されることは少ないですが、それでも影響はじわじわ出てきます。たとえば、インフレになって物の値段が上がっても、これに応じて価格を引き上げることが出来ないなど、ボディブローのように効いてくるのです。

ですので、自分たちもお金をいただいて仕事をしている以上、経済の循環の流れの中にいることを忘れるわけにはいきません。

経済の「今」を知って、「未来」に備える智恵が必要なのです。