CEOのコラム

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千種会グループCEOの岸本敦が、一流の仕事をするために大切な事や心がまえを、随時、時事や想いを交えて書き綴ります。

なぜ掃除をするのか

column of 13.8.4

そもそも、掃除とはいったい何でしょう?

「しなければいけないから」「キレイになると気持ちがいいから」

理由は様々浮かんできますね。

掃除は、一般的に散らかったものを整理整頓し、チリやホコリを払って、より美しくするために磨き上げることなどを言います。

キレイに掃除した後は、空気も違って感じられるほどの清潔感にあふれ、その場にいる人の心を清浄な空気で満たします。

しかし、掃除の意味は果たしてそれだけでしょうか?

ここで一度、私たちがなぜ掃除をするのか一緒に考えてみませんか?

かの松下幸之助が掃除を励行したことは有名ですが、世の経営者の多くが掃除に対して大きな価値を感じています。それはなぜか。当然、掃除をすればその場所がキレイになり、気分もスッキリします。美しく整えられた場所には、それに見合う魂が宿ります。日本では、昔から「掃き清める」「拭き清める」という表現があるように、掃除には、その場所を清め浄化する意味があると考えられています。そして、それは目に見える所だけではなく、あなた自身の心の中にも通じるのです。掃除をして自分の居場所を整えることは、自分の心の中を整え清め浄化することにもなるのです。

 同じように、キレイな職場は、そこで行われる仕事の価値そのものを高めます。反対に、玄関やトイレが汚れていたり、チリがあっても気づかず通り過ぎたりする職場には、気づかないうちに邪気が宿り、なんとなく空気が澱んで、仕事もうまく進まなくなります。

「たかが掃除」とあなどってはいけません。その職場がどのような状態であるかということは、そこで働く人たちの心や、その職場の目に見えない中身を映し出す「鏡」そのものでもあるのです。